一つの軸を貫く大切さ

On 2011年1月7日, in ブログ, by nakamura
この記事の所要時間: 133

プロデューサーの役割の大きな一つは商品やサービスに「一つの軸を通して貫く」事です。

その軸を「コンセプト」と呼びます。

商品企画、開発、宣伝等、プロジェクトで何をやって何をやらないか、はその「コンセプト」に従って決めます。

コンセプトがぶれていると、プロジェクトで仕様等で問題が生じる可能性が高くなるし、商品であればお客様に商品の魅力が伝わらないという事を引き起こしてしまいます。

現実の現場で、プロジェクトがうまく動かない理由の大きな理由の一つは、この軸のブレによるものです。

そして、軸をブレさせない事の重要さをきっちり分かっている必要があるのが特にプロデューサーなのです。


ゲーム開発でいえば、開発を始める前に、ゲームのコンセプトをしっかり決める必要があります。

もちろん、軸となる「コンセプト」はディレクターや現場リーダークラスも十分に把握する必要があります。ただ、このイメージがちゃんと共有できていないとちぐはぐなものが出来上がったりするのです。

コンセプトがはっきりしていないと、宣伝やパッケージの開発時にもブレが生じます。

中身とはちぐはぐな売り方をしても、お客様には伝わりませんし、仮に間違って売れたとしてもお客様の不信感を増やすだけです。

一貫したコンセプトは、お客様に商品が何であるか、どうよいのかを伝えるために必ず必要なのです。


プロデューサーは、迷ったら「コンセプト」に立ち戻る、という事を常にする必要があります。

そして、そのプロジェクトに関わる人にも十分に「コンセプト」を共有してブレないようにするのがプロデューサーの大きな役割の一つです。

商品やサービスに関わる全てに一つの「軸」を通す事。その商品が成功するための一つの必須条件だと言えると思います。

ではそのコンセプトとは具体的にどういうものか、という話はまた次回以降に。

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コメント(2): 一つの軸を貫く大切さ

  1. 小野憲史 より:

    現場でコンセプトが曖昧になるのは、なんとなく想像がつきますが(人数も多いし)・・・。プロデューサーとディレクターの間でコンセプトの共有が崩れるというのは、どういったケースが多いのでしょうか? またコンセプトが曖昧になる頻度は、プロデューサーとディレクターで違いはありますか?

  2. nakamura より:

    あくまで僕自身の経験からですが…
    プロデューサーとディレクターが同じ人か、部署的にも非常に近いか同じチームにいる場合はあんまりちぐはぐになったりはしないかもしれないですね。で、プロデューサーとディレクターが違う部署にいて(ex.プロデューサーは販売宣伝/ディレクターは制作)、密にやってないとちぐはぐになる事が多いです。

    そもそも、ですが、プロジェクトがスタート前に「この商品のコンセプトは何か」について関係者で十分共有出来ていないケースのほうが問題な気がしています。

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