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立命館大学の教授のサイトウ・アキヒロさんの招待で、ゲスト講師として講演をするために京都に来ています。

サイトウさんは、「ゲームニクス」という考え方を提唱していて取扱説明書を読んだりしなくても、直感的に理解して操作でき、楽しめるというためのユーザーインタフェースの設計方法や、ゲームデザインの基本的な考え方を体系立てて教えています。

また、そのノウハウをゲーム業界だけでなく広く他業界にも広めようとしています。

先日講演の前打ち合わせという事でサイトウさんとお話をしました。

ある種複雑な事を快適に思った通りに操作でき、いつのまにか自然にルールも学習して楽しむというためのインタフェース、メニュー構成、ゲームデザインのノウハウはベテランのゲーム開発者なら共通で分かっているのですが、それが体系立てられていないので暗黙知( 知っているけど教えられない、伝えられない)という事になっているのではないかとサイトウさんも僕も感じています。

ゲーム開発者の方なら、新しい家電のインタフェースがあまりにも出来が悪くて「俺に作らせろ!」と思った事はないですか?

サイトウさんのゲームニクス関連の著書は2冊ありますが、特にあまり経験のないゲーム開発者の方々に(ゲームデザイナーだけでなく、プログラマ、ビジュアルデザイナさんにも)「ニンテンドーDSが売れる理由 — ゲームニクスでインタフェースが変わる」の一読をお勧めします。

ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる
サイトウ アキヒロ 小野 憲史
秀和システム
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実際のゲームでの実例なども非常に多く、かなり体系立てて伝えられているので、ゲーム開発者を目指す人には是非読んで頂きたいと思います。ゲーム開発者だけでなく複雑化していく家電、携帯電話等開発しているような方にもお勧めします。

タイトルにあるDSが売れている理由、というのには大きくは期待しないで、インタフェース設計のための教科書的なものとして持っておくのがいいかと思います。

お勧めです。

—-

いやしかし、久しぶりの新幹線…京都も久しぶりです。仕事以外では行った事がないですが。

そんなわけでサイトウさんに京都っぽいところを少し案内して頂きました。

色々とディープ。何がディープかは言えない(笑)

このブログではプロデュースの話を中心にしていますが、ゲームデザインについても度々触れていきたいと思っています。

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