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これはゲーム業界に限らずですが、自分たちの会社の製品が売れないのは「市場が縮小しているため…」という事を理由にする事があります。
正直な所、僕は、それはたちが悪い言い訳だと思います。
「市場のせいにする」という事は、いいかえれば「買わないお客様が悪い」と言っているのと同じです。
すごく不景気であっても「売れているものは売れている」のです。
そもそも、業界で大手といわれる企業であるなら、その市場の縮小は、自分たちが本当にお客様が求める商品、新しく市場を開拓する商品を出せなかった事が招いているのではないかと考えるべきではないかと思うのです。
「市場が悪かったから商品が売れなかった」のではなく「我々がよい商品を出せなかったから市場が冷え込んだ」というのが本当の因果関係だと思うのです。
小売店の方が嫌みを込めて開発の事を上流と言う、という話をしましたが、パッケージゲームソフトにおいては特にパブリッシャー、メーカーはその市場が活性化するかしないかの鍵を握っています。
商売に大事なのは謙虚な姿勢だと思います。
失敗は仕方ないとしても、何故失敗したのか、何故お客様に買っていただけなかったのかを謙虚に受け止めて理由をしっかり理解する必要があります。
売れなかった理由の殆どは自分たちに原因があるはずなのです。
商品が売れないのは市場のせい、と思う前に、本当にお客様の事を理解して商品開発をしているか、について今一度問い直してみるべきであると思います。
(参考) 過去エントリー:ゲーム開発が「上流」と嫌みを込めて言われる訳
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プロデューサー生の知恵ブログから過去記事紹介です:「市場が縮小しているのは誰のせいか」 http://bit.ly/eRTQy2 #gpblog
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