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大学で行われるイベントでゲスト講演をした時のことです。
講演の参加者は殆どが学生だったのですが、講演が終わって質問の時間になったのですが、逆に僕から気になってる事を聞いてみました。
「ゲーム業界にこれから入るのって不安じゃないですか?どんな事を不安に感じてますか?」と。
想像はしていましたが、この事についての問題意識は非常に高い事がわかりました。
学生にとってはとても深刻な話です。
ゲームの事は好きだし、ゲームを作るお仕事はしたい。
だけど、ゲーム業界にそもそも入れるのか、入ったとしても働き続ける事ができるのか。
業界に明るい未来はあるのか。
講演が終わって休憩時間になった後、何人かの学生が僕のところに来て、今のままではゲーム業界には未来がないのでは、と口々にいうわけです。
単なる素人考えではなく、学生は学生で自分の将来について真剣に考えているわけです。まだ業界に入っていないからこそ、傍目八目で客観的に冷静に分析できて見えてる部分もあります。
15年以上、ゲーム業界で働いて、今フリーになって強く感じているのは今後ゲーム業界で一線で働き続ける事は並大抵の事ではなく大変厳しい、という事です。
これからゲーム業界に入りたい、と思う人に一つだけアドバイスするなら、ゲームを作る仕事につかなくても活躍できるよう色々勉強して欲しい、という事です。ゲーム業界で働けなくても、役立つ知識をつけておいて欲しい。
人に負けない専門性と共に、どこでも役立つ知識を持っている。
むしろ、今はゲーム業界もそういう人材を求めていると思うのです。
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