クリスマスが近づいてきていますね。毎年12月、ゲームショップは一番の賑わいを見せます。
その理由の大きな一つは、子供向けのクリスマスプレゼントのためです。
今の時期、親御さんが子供のクリスマスプレゼントを購入しにゲームショップにやってきます。お店も購入されるだけでなく、ラッピングのサービスをしたりする事もあって大忙しになります。
小さいお子様がおられるご家庭であれば分かると思うのですが、クリスマスのサンタさんのプレゼントは子供が選んでいるようで、実は「親」が最終的に選んでいます。
子供が欲しい、と言った商品(おもちゃやゲーム)を親が買うんじゃないの?と思うかもしれません。
しかし、実際はこんな感じです。
子供はテレビ番組や、友達が持っていたりするモノに影響されて、あるおもちゃ、ゲーム等が欲しくなります。
それはクリスマスよりずっと前、下手をすれば年明けぐらいからずっとです。
子供は欲しがりますが特に高価だったりすると、そんなに簡単に買ってあげるわけにはいきません。
ゲームソフトの値段帯は、サンタさんがいるって思っている位の年齢の子供には、欲しい、というだけでは買わないと思います。
ですから、親は「じゃあそれは、誕生日かサンタさんにね」と言う訳です。
ここで重要なのは、子供は他から影響されやすく、好みや欲しいものもコロコロ変わりやすいという事です。
あのゲームが欲しい、と言った3日後には、別のおもちゃを欲しがっている事は普通にあります。
実際にお子さんがいれば、どれくらいコロコロ変わるか分かるでしょう。
で、実際にクリスマスにサンタさんにお願いするプレゼントは、実際にはそのコロコロ変わる欲しいものの中から、値段や買い与えてよいものか、ためになるか、すぐに飽きてしまわないか、兄弟で喧嘩にならないか、等を細かく考えて、実際には親が決めてしまっているのです。
そんな訳で、この時期の親は子供と駆け引きをして、あんまり高くなくて、簡単に飽きてしまったりしなくて、できれば子供のためになるような商品で、子供が満足するプレゼントを選ぶのです。
子供向けのおもちゃやゲームは、作っている側は「子供が欲しがるように」すればいいと思いがちですが、実際にはそうではありません。
購入するのは親であり、現実には子供が欲しいと言う商品の中から、親が選んでいます。
つまり、実は親が子供に買い与えるおもちゃやゲームは、実は「親のニーズ」を満たす必要があるのです。
実例を挙げればもっとイメージがはっきりすると思いますが、それはまた今度。
昨日は、ぷよぷよのゲームデザイナーとして有名な米光一成さんと対談をさせて頂きました。
いや、本当に面白かったです。WEBの記事として「ガジェット通信」と「エキサイトレビュー」にて後日掲載予定です。
お楽しみに。
→掲載されました。詳しくはこちら。
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