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僕は商売の成功に必要なのは「戦略」であると思います。
「戦略」とは「戦い」を「略する」事です。どう戦うか、ではなく、いかにして「戦わないか」。
商売においては多くの場合、「戦った時点で負け」になるのです。
価格競争、ボリューム競争、品質競争….
消費者にとっては短期的に見れば嬉しい事のように見えるかもしれませんが、その競争で生き残れる企業、ブランドは一握りです。企業は身を削って生き残りを計るしかなくなります。
ですから戦いをしないために、知恵が必要になります。
- まず第一に商品の狙いが他にない事。そもそも競合商品がないモノを作るという事。
- 他にマネできない事をする事。自分たちの個性を生かして他に出来ない事を仕掛ける事。
- 土俵の上で戦うのではなく、土俵を作ってしまう事。そこに1番乗りすること。
- 自社だけでなく他社にも大きなメリットがあるようにすること。(etc…)
これらを実現するためには、クリエイティブ、非常識な発想と、そこから一本の道筋を見いだす能力が必要になります。
プロデューサーの大きな仕事の一つはこの「戦略立案」にあるのです。
今世の中に出ているゲーム商品を見て思うのは、殆どに戦略がない、という事です。
表向きによく見えているもの(売れているもの)にはちゃんと戦略がある場合が多いから、そう感じないかもしれませんが、その陰で戦略なきまま発売され、まったく売れない商品が山のようにあります。
カイガイ戦略、とかいいつつ、ガチ勝負してわざわざ負けに行ってるとか、その最たる例ですね。
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