ゲームを遊ばない人の気持ちを理解するためにゲームを遊ばないように努力したり、ゲーム専門誌を読まないようにした事で見えてきた事があります。
その一例を挙げようかと思います。
ゲーム専門の雑誌以外のいわゆる一般誌と言われる雑誌にもゲームが紹介される事があります。
エンタメ系の雑誌の場合、その週の主立ったタイトルの紹介やランキングが掲載されるものもあります。
紹介されるタイトルは限られるし、紹介されても、そこに書ける情報はとても少ない情報です。
でも、それだけの情報でも少なくともお客様に「おっ」と思ってもらい、ゲームショップに足を運んでもらえないと(発行部数が多い)一般誌に載っても意味がありません。
どれくらいの量なのかを具体例でお見せします。
(参考)B.L.T 11月号関東版 ゲーム紹介のコーナーの一部
(参考)ぴあ 12/16 号 ゲーム紹介のコーナーの一部
1本のソフトあたり載せられる情報量は、画面写真1枚(もしくはパッケージ)+ほんの少しの文章のみです。(運が良ければもう少し情報を露出できるかもしれないけど….)
もし、あなたが今パッケージのゲームを開発しているなら、この情報量で、前知識がない人にも魅力に感じさせる自信があるでしょうか。お客様に時間と手間をかけてまでもお店に足を運ばせる事ができるでしょうか。
一般誌はゲーム専門誌と違って、次の号ではもう同じゲームは紹介されませんから、二度目のチャンスはないと思った方がよいですね。
ゲーム専門誌を読み続けていると、細かい仕様とか、色んなモードなどを入れていけば商品の魅力が上がると思いがちです。
しかし、買う前にお客様がそれを知らなければ、お客様にとっては何の価値もないのです。
ゲームの中身を作り込んで、こんなによく出来ているのに何故売れないのか、と思っている開発者もいるかもしれません。でも、そんな人にも、もっとお客様の視点に近づけば見えてくるものがあるんじゃないかと思っています。
こちらもあわせてどうぞ
- ゲームを遊ばない、という努力の訳
- 取扱説明書は読まない、のを前提にする
- 「マーケット」の異なる二つのイメージ
- ゲーム開発が「上流」と嫌みを込めて言われる訳
- 紹介:ゲームの文章術(GameBusiness.jp)
Additional comments powered byBackType