会社の常識を疑い、うまく破る方法

On 2010年12月3日, in ブログ, by nakamura
この記事の所要時間: 214

ある程度の規模以上の会社組織の中で、プロデューサーという立場で動いて行くと、実は仕事の壁の多くは社内にある事に気付きます。

前回のエントリーで似たような話を書きましたが、これは僕がいた会社だけの話ではなく、リーダークラスで社内で色々な部署と一緒に仕事をすれば必ず色々な内部の壁に遭遇します。

過去エントリー:販売手法をライバル会社から学ぶ

そんな中、楽に仕事がしたいなら、一番いいのは「前例に従う」という事です。

一度やっていて、明らかに問題点がない場合は「前例に従う」のが一番通りやすい。既にそれが何度も行われていて常識的になっていれば特にそうなります。

しかし、プロデューサーとして、例えば現場観察をしたり、周辺環境が変わっていたりする場合、その常識的なやり方では効果を求められなかったり、むしろ問題だったりする場合に気付くはずです。何せ、今の世の中は変化が激しいのです。技術的進歩と関係が深いゲーム業界は特に。

常識通りに前例に従っていてはダメだ。別の手を打たねば。

そんな時に僕がどうしていたか。


まず最初のステップは、「その前例が一番最初に行われた理由を深く知る」という事。

古い会社だと、自分が入社する前からの慣習、だったりするので、詳しそうな人に相談して聞いてみる。

当時の背景と、その前例の最初が行われた理由を大前提として担当者よりも理解するようにする。

その上で、その背景と理由が今も変わらないか、についての「事実」を収集する。

もちろんよく自分でも検討して、前例が作られた背景が変わっている事、今まで通りにやると問題がある事を事実で示して、その解決のためには、前例はないがこうしたほうがよいのではないか、という提案をする。


もちろん、これだけでOKに簡単になる事なんて甘くないですけどね。

でも案外、社内には皆が常識的にやっているけど、その理由と背景は知らない事って沢山あるんです。

(中途採用の社員だったりすると、え??って思う事があって気付きやすいです)

基本的に、サラリーマンは皆失敗したいと思っていません。前例通りにやっていれば大きな失敗はしないけど、それを破ると失敗するのではないか、という心理が働くのです。

プロデューサーのお仕事の一つは、そういう担当者やセクションの責任者とうまく信頼関係を築いて、あえて「前例」にない次の「前例」を作る事ではないかと思います。

上手く行く事で、それが後の人には前例になり、他の同じ問題をかかえる人達の選択肢の一つになります。

あなたの会社の常識、一度本当の理由を考えたほうがいいかもしれません。

まぁ、「常識」って当たり前すぎて疑う事を普通の人はしないんですけどね。

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コメント(1): 会社の常識を疑い、うまく破る方法

  1. 今道 より:

    なるほどです。
    どうして提案が上司の納得が得られないか分かった気がします。

    逆に、管理部門の自分の考えが壁になっていること、営業の要望も壁になっていることに気付きました。
    たぶん、上司は疑ってかかることを知っている人なんだと思いました。

    感覚をどうにか取り戻したい。まずは、その理由から探ってみる。ヒントになりました、ありがとうございます。

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